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平成23年度口述試験レポート

【訂正】
意匠:「創作非容易なものとして拒絶されます・・・。」→「創作容易なものとして拒絶されます・・・。」
商標:(防護標章登録の登録要件の客体要件の質問)「登録商標と同一の商標で」→「登録商標と同一の標章で」(本番もちゃんと後者で回答しました。前者で回答してたらつっこまれてますね(^^;)

<口述試験直前>

私の受験日は3日目の午前。
早めに出発して、8時頃にホテル到着。
さすがに他の受験生はあまりいませんでした(1、2人くらい)。

ラウンジ前のソファに陣取って、四法対照法文集を読んで受付開始時間を待ちました。

受付開始後、直ちに受付を行って7Fの待合室に移動しました。
口述試験二度目で勝手はわかっていたので特に戸惑うこともありませんでした。

・・・が、直前の腹ごしらえ用に大福をかばんに入れていったのに、待合室に入る前に食べておくのを忘れていました・・・。
そこで、こっそりトイレに持ち込んでトイレの中で速攻で食べました(これくらい許されるよね(^^;)。

軽く緊張はしてましたが、がちがちという感じではなく、頭もそれなりにクリアーだったのである程度余裕を持って自分の順番を待つことができました。

以下、記憶が風化しないうちに再現です・・・(といっても既に風化している部分もあり、正確な再現ではない可能性もあります)。



<特許・実用新案>

主 : では、特許出願の分割についてお聞きします。
私 : はい(おや、総括質問ないのか・・・)
主 : 特許法において分割することができる時期を1つお答え下さい。
私 : 補正をすることができるときです(今振り返ると拙い回答・・・)。
主 : 何について補正をすることができるときですか?
私 : 願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面について補正をすることができるときです。
主 : そうですね。では、他の2つの時期についてお答え下さい。
私 : 特許査定謄本の送達があった日から30日以内にするとき、及び、拒絶をすべき旨の最初の
    謄本の送達があった日から3月以内にするときです。
主 : そうですね。では、次は事例問題です。お手元の紙をめくってください。

kojutsu2011_2.png

主 : (時系列に沿って内容を説明)
主 : では、ケース①の場合に、YはX2を引例として拒絶されますか?
私 : はい。拒絶されます。
主 : それはなぜですか?
私 : X2はもとの出願であるX1の時にされたものとみなされるため、X2はYの先願となり、
    YはX2を引例として39条1項で拒絶されるからです。
主 : そうですね。では、ケース②の場合には、YはX2を引例として拒絶されますか?
私 : いいえ。拒絶されません。
主 : それはなぜですか?
私 : 29条の2の規定の適用において、X2は他の特許出願としては出願日が遡及しないため、
    YはX2を引例としては29条の2で拒絶されないからです。
主 : 根拠条文はわかりますか?
私 : はい。44条2項・・・
主 : ・・・。
私 : ただし書です。
主 : そうですね。では、時間が余りましたので総括質問をいくつか・・・。
私 : (え、これで終わり!?)ありがとうございました。

以下、総括質問・・・というより雑談。
・現職のことや将来のことについて
・どのような勉強をしてきたか?
・受験予備機関を利用したか?
・法文集を見ることについて受験予備機関はどのように教えているか?

<感想>
正直拍子抜けの問題でした。・・・にもかかわらず、私の回答のなんとラフなこと・・・。
できるだけ簡潔に回答することを意識して短く回答したのだけど、「分割することができる時期は?」に対して「補正できるとき」はあまりにラフ過ぎました(^^;
主査、副査ともに、とても感じの良い方で、私の回答に対してうんうんと頷いてくれて、とてもやりやすかったです。
速攻で終わって、ほとんど雑談していたので、きっと大丈夫でしょう(というか、これでダメだったら人間不信になります)。

ちなみに、法文集について聞かれた時に「見たらその問題については配点はないと思えと教えられました」というと、「へえー」と少し驚かれました(どういう意味の驚きかはわかりませんが)。




<意匠>

主 : 意匠法は組物の意匠についてお聞きします。
私 : はい(意匠も総括なしか。今年から総括は時間が余った時だけになったのかな?)
主 : 組物の意匠について意匠法上どのようなものが登録を受けられますか?
私 : 同時に使用される二以上の物品であって経済産業省令で定める物品を構成する・・・
    (ど忘れしてつまずく・・・)
副 : (何かメモを取り始める)
私 : (え~・・・今のマイナス!?・・・と不安になりつつも、なんとか気を取り直して思い出す)
私 : すいません。言い直させてください。
    同時に使用される二以上の物品であって経済産業省令で定める物品を構成する
    物品に係る意匠は、組物全体として統一があるときは、一意匠として出願をし、
    意匠登録を受けることができると規定されています(と8条を丸々暗唱)。
主 : はい。では、組物全体として統一がある場合の類型を3つお答えください。
私 : 構成物品の形状等が同一の造形処理により表されていることにより全体として統一がある場合。
    全体として一つのまとまった形状等を表すことにより全体として統一がある場合。
    構成物品の形状等が物語性など観念的に関連がある印象を与えることにより全体として統一が
    ある場合です。(審査基準と多少文言が違うかも・・・大丈夫かな?)
主 : はい。では、それらのうち1つ具体例を挙げてください。
私 : はい。では3つ目の例を・・・(と3つ目の例を挙げようとするも気が変わり・・・)
    すいません。2つ目の例を挙げます。2つのソファーが組み合わさった「一組のいすセット」です。
    (松竹梅の「一組のせん茶セット」が頭にあったにもかかわらず、なぜ変更してしまった
     のか自分でもよくわからない・・・)
副 : いすがどのようになってるものですか?
私 : はい。2つの椅子・・・ソファーが並べられてL字型になっているようなものです。
    (審査基準の例を見た感じをそのまま説明)
副 : はい。結構です。
主 : では、組物の構成物品の一つを公知にした場合、組物の意匠について登録を受けられますか?
私 : 受けられる場合もあれば、受けられない場合もあります。
主 : ・・・もう少し説明してください。
私 : はい。構成物品と組物は物品非類似のため、3条1項で拒絶されることはありませんが、
    公知にした構成物品の意匠から、いわゆる当業者が組物の意匠を容易に創作できた場合
    には3条2項で拒絶されます。
主 : うーん・・・(副査を見る)
私 : (え、なんかおかしなこと言ったか・・・??)
副 : まあ、いいんじゃないですか。
主 : ・・・はい。では、組物の構成物品をすべて公知にした場合は、登録を受けられますか?
私 : (おそらく、一つ前の質問は「組物と構成物品は非類似」だから構成物品が公知になって
     も問題ないということを聞きたかったんだろうな・・・。そこをごちゃごちゃ言ったから
     ちょっと引っかかったに違いない。よし、今度はまかせろ!)
    受けられます。
主 : なぜですか?
私 : 構成物品の個々の意匠が公知になったとしても、各構成物品と組物は物品非類似のため、
    3条1項には該当しません。また、構成物品のすべての意匠が公知になったとしても、
    それらを組み合わせた組物の意匠が常に創作容易とも限りません・・・。
    (あれ? 俺またなんか、ごちゃごちゃした回答しちゃってる??)
主 : うーん。もっと簡単に考えて下さい。すべての構成物品が公知になったら通常どうですか?
私 : 創作容易なものとして拒絶されます・・・。
主 : はい。では、このような場合常に登録を受けられませんか?
私 : いいえ。公知にした各構成物品の意匠について4条2項の適用を受けることにより、
    登録を受けられます。
主 : いつまでに出願する必要がありますか?
私 : 各構成物品の意匠を公知にした日から6月以内に出願する必要があります。
副 : 具体的にはいつまでですか?
私 : (あれ? またつまずいた・・・。なんでだ?)
    各構成物品の意匠を公知にした日から6月以内です。(わからなかったのでそのまま言い直す)
副 : どの構成物品を公知にした日ですか?
    (ここで、ようやく意味を把握する)
私 : あ、最初に公知にした日から6月以内に出願する必要があります。
主 : では、「ナイフ、フォーク、スプーン」を構成物品とする「一組のナイフセット」の柄の
    部分に同一の装飾を施した場合、柄の部分について部分意匠の登録を受けられますか?
私 : いいえ。受けられません。
主 : それはなぜですか?
私 : 2条1項において、物品の部分から組物は除外されているからです。
主 : もう少し詳しく説明してください。
私 : はい。組物の意匠は組物全体の統一された美感を保護することを目的としているのに対して、
    部分意匠は物品の部分の形状等の創作を個別に評価するものであり、その趣旨が全く異なる
    ため、組物の意匠についての部分意匠は登録が認められません。
主 : 平成10年法改正で組物の要件が「二種以上の物品」から「二以上の物品」に変更されましたが、
    その理由は何ですか?
私 : はい。同種の物品からなるシステムデザインを適切に保護するためです。
主 : ・・・。
私 : (なぜ、止まる??)
副 : どのような組合せについて登録されるようになったのですか?
私 : はい。先ほどの例のような「一組のいすセット」のように同種類の物品が複数組み合わされた
    ものについての登録が受けられるようになりました。
副 : 一言でいうとどのような組合せについて登録されるようになったのですか?
私 : (なんだこれは・・・。青本のキーワードか??)・・・柔軟な組合せです。
主 : ・・・。
副 : うーん、まあ、これはいいでしょう。
私 : (この副査、神!!)
副 : ところで、先ほど、部分意匠が保護するのは形状とおっしゃいましたか?
私 : すいません。部分意匠が保護するのは部分の意匠の創作です。
主 : はい。では、これで終わります。
私 : ありがとうございました。

<感想>
普段の練習で言い間違えたことのない箇所を言い間違えたり、題意を見事に外したり・・・。「簡単な問題なのに、このザマは何だ」、「もっと上手く答えられたはず・・・」と自責の念にかられてます。
とはいえ、ところどころミスしつつも、特段間違ったことは口走ってないし(深読みし過ぎただけ)、時間内に終わったので、なんとか及第点かなあ・・・と期待してますが、不安は残ります。

後で青本を確認したところ、H10改正の趣旨の答は「『自由』な組合せを可能とした」だと思います。こんな文言をキーワードにしなくても・・・と思いましたが、副査の「柔軟」な対応には感謝です(熊なら間違いなく死んでました。というか、そもそも、その質問まで辿りついてなかったでしょうね)。




<商標>

私 : (あ、白いお髭が・・・。まさかこの方が・・・)
主 : いいですか。これから商標法についていくつか質問します。知ってることばかり
    だと思うので、落ち着いて、簡潔に答えてください。
私 : はい・・・。
主 : では、商標法は防護標章登録についてお聞きします。
私 : (そこ来たか・・・)
主 : 防護標章登録を受ける要件は何条にどのように規定されていますか?
私 : はい。64条1項に・・・、失礼しました。64条1項及び2項に規定されています。
    自己の業務に係る商品又は役務について需要者の間に広く認識されているものであって、
    指定商品等と非類似の(物品と言いかけるもなんとかこらえる)商品又は役務について
    他人に使用されると出所混同を生じる場合に、登録を受けることができます。
    (やばい、なんか色々抜けてる気がする・・・)
主 : 他は?
私 : ・・・(やばい、萎縮してしまって、飛んでしまってる・・・)
主 : 主体要件は?
私 : (おお、助け舟。意外と優しい?)商標権者です。
主 : 客体要件は?
私 : はい。登録商標と同一の標章で、商標登録に係る指定商品等と非類似の商品等で混同を
    生じるおそれがある商品等について登録を受けることができます。
主 : はい。じゃあ次。防護標章登録が認められる趣旨は?
私 : はい。著名商標を的確に保護するためです。
主 : もうちょっと詳しく言って。
私 : はい。指定商品等と非類似の商品等について使用された際に混同を生じるような場合、
    指定商品等についての保護だけでは不十分だからです。
    (やばいなあ・・・。なんかうまく説明できない・・・)
主 : もっと、趣旨とか目的から説明して。
私 : はい・・・。商標法の目的は商標に化体した業務上の信用を保護することですが、商標
    自体が著名となり、非類似の商品等に使用された際に混同を生じるような場合には、
    いわゆる禁止権を非類似の商品等まで広げて保護しなければ、商標権者の業務上の信用を
    十分に保護することができないからです。
主 : ・・・まあいいでしょう。
私 : (ほっ)
主 : では次。防護標章はなぜ「商標」ではなく「標章」なのですか?
私 : はい。使用するものではないからです。
主 : はい。じゃあ次。「需要者の間に広く認識された」という周知性について、4条1項10号や
    32条など他の場面にも出てきますが、ここではどの程度の周知性が必要ですか?
私 : はい。著名に至っている程度であることが必要です(直前に審査基準を見ていた!)。
主 : どの程度の範囲で?
私 : (!? 審査基準で範囲について書かれてたっけ??)
私 : その商標自体の出所表示機能が大きくなり、その商標自体が著名となっているものです。
    (何言ってるか自分でもよくわからなかったが、沈黙よりはましだろうと思い、適当に
     回答する)
主 : そういうことじゃなくて、周知になってる範囲を聞いてるの。
私 : ・・・全国的に著名となっている必要があります。
主 : そういうことだよねえ。はい、じゃあ次。混同には広義の混同を含みますか?
私 : はい。含みます。
主 : では、広義の混同とは何ですか?
私 : その者と経済的、組織的に何らかの関係がある者の業務に係る商品又は役務であると
    混同を生じるようなものです。
主 : はい。じゃあ次は最後の質問です。
私 : (おお、終わりが見えた)
主 : 他人が商標登録を受けている場合に、それと同一の標章、同一の指定商品等について
    防護標章登録を受けられますか?
私 : はい。受けられます。
主 : それはなぜですか?
私 : ・・・(あれ、出てこない)。
主 : 質問の意味わかってますか?
私 : はい・・・。いえ、すいません。もう一度お願いします。
主 : (同じ内容の質問)
私 : 防護標章は使用するものではないため、防護標章登録を認めても商標権者に不利益は
    ありません。一方、他人が商標権を有している部分については第三者はその指定商品等
    について商標を使用することはできませんが、商標権者が第三者の使用を容認するよう
    な場合があるので、自ら防護標章登録を受けておく必要があるからです。
    (支離滅裂・・・)
主 : わかってると思うんだけど、質問の意味を本当に理解してますか?
私 : ・・・。
副 : 他人の商標登録があると防護標章登録を受けられませんか?
私 : いいえ。受けられます。防護標章登録出願と商標登録出願は先後願の関係に立たず、
    防護標章登録は64条の要件を満たしていれば登録を受けられるからです。
主 : そういうことです。
私 : どうも、すいませんでした。
主 : では、これで終わります。
私 : ありがとうございました。

<感想>
綱渡り状態。一応助け舟をもらいつつ時間内に終わったけど・・・大丈夫だろうか?
最後の質問は、勝手に難しく考えすぎて迷路に迷い込んでしまった。
「登録を受けられる」→「拒絶理由ではない」
ということを端的に回答すればよかったんでしょうね。それを、何を血迷ったか「登録商標と重なる場合にも防護標章登録を受けられるようにしておく必要性」について回答してしまってます。
・・・終わった直後は時間内に終わったから大丈夫かなと思ってたけど、これ書いてて、本当に大丈夫かそこはかとなく不安になってます・・・。




<所感>
紆余曲折しながらも、一応すべての質問に対して時間内に回答できた(「OK」または「まあOK」の反応はもらえてる)ので、多分大丈夫かな・・・と思ってますが、この再現を書いて、自分の回答の拙さを改めて認識し、少し不安になりました。

「シンプルかつストレートに答える」

という基本を徹底しようと心がけていたつもりなのに、結局あたふたして余計なことをたくさん口走ってしまいました・・・。

まあ、沈黙してしまうと助け舟の出しようもないので、これでよかったような気もしてます。
(沈黙するよりも、「題意を外しつつも根本的に間違ってない内容」をどんどん口に出して、主査又は副査に軌道修正してもらって、正しい答にたどり着ければいいのかな・・・と)

P.S. 
4日目以降の午前の方へ(もし見ていたら)。
試験後の拘束時間は結構苦痛です。
試験前は試験後のことはあまり考えられないため、試験後の過ごし方を考える余裕もないと思いますが、小説など時間つぶしになる物を何か一つ持って行っておいた方が絶対にいいです。
あと、試験で一気にエネルギーを消費するためか、ものすごく腹ペコになります。カロリーメイトなどを持って行っておいたほうがいいかもしれません。
ちなみに、私は暇すぎて悶絶しました。あまりに暇すぎて、客室のディジタル時計で「00秒」になってから、時計を見ずに60秒数えてどれくらい正確に測定できるかを確認したりしていました。

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